10.22(Mon) もしもボックス
本当に久方ぶりに私の携帯の着メロが鳴り響いた。
どうせスパムメールかなにかだろうと手馴れた動作で消去しにかかる。
が。
違った!違ったよ!友人から届いたちゃんとしたメールだったよ!
「Sさんがさあ、ホイホイのメアド教えて欲しいといってきたんだが?」
出会い系とかじゃなくて普通のメールが届いたという事実だけでも、
今日のホイホイは何かが違う、と思わせるには十分な出来事なのに、
目に飛び込んできた信じられない言葉。なにがどうしたっていうんだ。
女性が私のメアドを知りたがっている?
友人にしてはなかなかのユーモアだな。しかし私はだまされないぞ。
Sさんが私のメアド、もとい私自身を求めているだなんて。
そんなことがあるはずない。いや。でも。もしかしたら・・・?
違う。その発想が命取りなんだ。「もしかしたら」なんてありえない。
二次元にも「もしかしたら」いけるかもしれない・・・。
現実も「もしかしたら」なかったことにできるかもしれない・・・。
今まで幾度となく提示され続けてきた「もしかしたら」という言葉。
確かに魅力的な言葉だ。それに一縷の望みをかけたくなるのも当然だ。
しかし、どれひとつとして叶いはしなかったじゃないか。
だから今回だって「もしかしたら」女性とメールが出来るだなんて、
変な期待は持ってはいけないんだ。痛い目を見るのは自分なんだよ。
しかし、まあ少し錯乱してしまったが普通に消極的に考えすぎかな。
もっとポジティブに考えても良い気がするんだよね。
冷静になって考えると女性のほうからメールアドレスを求めてくるってことは、つまり、「あなたと友好的になって合体したい」と、そういう意味合いが込められているものだという方向で話を進めていいんだよな!
ということですぐに「今すぐ教えてやるんだ」という旨の内容を返信。
こんなに興奮するのもこの動画を見て以来だなあと感じつつ待つ。
(見たのは今日の朝だけどな)
だがそこで、ひとつ大事なことに気づく。
Sさんの顔が思い浮かばねえ。
いや、Sさんって名前の人が同じクラスにいるのはもちろん覚えてるんだけど、どうしても顔がぼんやりとしか思い出せない。クラスにうまく溶け込んでいない弊害がこれか。くそ、思い出せ。思い出すんだ自分。
といろいろ葛藤してるうちに一通のメールが届く。
「Sです。メアド登録お願いします〜」
きちゃったよ。どうするよ。
まあ、ていうか顔なんてどうでもいいか。
中身から入る恋っていうのもなかなか味があっていいんじゃないかな。
そう思うことにしたら少し気が楽になった。
女性とメールするのも久しぶりなので30分ほど考え抜いてメールを返信。
「ホイホイです。さっそくだけど、あなたと合体したい。」
迷った挙句、直球勝負に出ることにしたわい。ガハハハ。まあ嘘です。
この、どこからかアクエリオンが流れてきそうな文章を
送りつけたくなる衝動を必死に押さえて、
実際には「もちろん了解です〜」的なノリの
当たり障りのない内容の返信をした。
次はどんなメールが返ってくるだろうか。
いきなり愛を語ってきたらどうしよう。
今後の人生設計とその過程における家族計画を話し合う必要もあるよな。
二人の未来を思えば、今から期待で胸も高鳴るってもんですよ。
「えっと文化祭の件でメールしたんだけどね・・・」
文化祭・・・?
「ほら、ホイホイ君、実行委員じゃん。」
そういえばなんか押し付けられていたような。
「だから、文化祭で私たちが使える準備金はホイホイ君が今持ってるでしょ。それを明日使いたいなって思って連絡したわけです」
・・・要するに、お前の事なんてどうでもいいから金をよこせ。か。
「もしかしたら」なんて言葉は改めて当てにならないと悟ったけれど、
それでも、あえてこう思いたい。
もしかしたら文化祭云々はただの口実だったりして・・・・?
というわけでこれはきっと彼女なりの照れ隠し、
フラグなんだと信じて明日からもがんばっていこうと思う。
そうだ。きっとそうに違いない。
希望→もしかしたら?→絶望→新たな希望→もしかしたら?→以下略
無限ループって怖いよね。
どうせスパムメールかなにかだろうと手馴れた動作で消去しにかかる。
が。
違った!違ったよ!友人から届いたちゃんとしたメールだったよ!
「Sさんがさあ、ホイホイのメアド教えて欲しいといってきたんだが?」
出会い系とかじゃなくて普通のメールが届いたという事実だけでも、
今日のホイホイは何かが違う、と思わせるには十分な出来事なのに、
目に飛び込んできた信じられない言葉。なにがどうしたっていうんだ。
女性が私のメアドを知りたがっている?
友人にしてはなかなかのユーモアだな。しかし私はだまされないぞ。
Sさんが私のメアド、もとい私自身を求めているだなんて。
そんなことがあるはずない。いや。でも。もしかしたら・・・?
違う。その発想が命取りなんだ。「もしかしたら」なんてありえない。
二次元にも「もしかしたら」いけるかもしれない・・・。
現実も「もしかしたら」なかったことにできるかもしれない・・・。
今まで幾度となく提示され続けてきた「もしかしたら」という言葉。
確かに魅力的な言葉だ。それに一縷の望みをかけたくなるのも当然だ。
しかし、どれひとつとして叶いはしなかったじゃないか。
だから今回だって「もしかしたら」女性とメールが出来るだなんて、
変な期待は持ってはいけないんだ。痛い目を見るのは自分なんだよ。
しかし、まあ少し錯乱してしまったが普通に消極的に考えすぎかな。
もっとポジティブに考えても良い気がするんだよね。
冷静になって考えると女性のほうからメールアドレスを求めてくるってことは、つまり、「あなたと友好的になって合体したい」と、そういう意味合いが込められているものだという方向で話を進めていいんだよな!
ということですぐに「今すぐ教えてやるんだ」という旨の内容を返信。
こんなに興奮するのもこの動画を見て以来だなあと感じつつ待つ。
(見たのは今日の朝だけどな)
だがそこで、ひとつ大事なことに気づく。
Sさんの顔が思い浮かばねえ。
いや、Sさんって名前の人が同じクラスにいるのはもちろん覚えてるんだけど、どうしても顔がぼんやりとしか思い出せない。クラスにうまく溶け込んでいない弊害がこれか。くそ、思い出せ。思い出すんだ自分。
といろいろ葛藤してるうちに一通のメールが届く。
「Sです。メアド登録お願いします〜」
きちゃったよ。どうするよ。
まあ、ていうか顔なんてどうでもいいか。
中身から入る恋っていうのもなかなか味があっていいんじゃないかな。
そう思うことにしたら少し気が楽になった。
女性とメールするのも久しぶりなので30分ほど考え抜いてメールを返信。
「ホイホイです。さっそくだけど、あなたと合体したい。」
迷った挙句、直球勝負に出ることにしたわい。ガハハハ。まあ嘘です。
この、どこからかアクエリオンが流れてきそうな文章を
送りつけたくなる衝動を必死に押さえて、
実際には「もちろん了解です〜」的なノリの
当たり障りのない内容の返信をした。
次はどんなメールが返ってくるだろうか。
いきなり愛を語ってきたらどうしよう。
今後の人生設計とその過程における家族計画を話し合う必要もあるよな。
二人の未来を思えば、今から期待で胸も高鳴るってもんですよ。
「えっと文化祭の件でメールしたんだけどね・・・」
文化祭・・・?
「ほら、ホイホイ君、実行委員じゃん。」
そういえばなんか押し付けられていたような。
「だから、文化祭で私たちが使える準備金はホイホイ君が今持ってるでしょ。それを明日使いたいなって思って連絡したわけです」
・・・要するに、お前の事なんてどうでもいいから金をよこせ。か。
「もしかしたら」なんて言葉は改めて当てにならないと悟ったけれど、
それでも、あえてこう思いたい。
もしかしたら文化祭云々はただの口実だったりして・・・・?
というわけでこれはきっと彼女なりの照れ隠し、
フラグなんだと信じて明日からもがんばっていこうと思う。
そうだ。きっとそうに違いない。
希望→もしかしたら?→絶望→新たな希望→もしかしたら?→以下略
無限ループって怖いよね。
