朝。いつも遅刻してばかりだった自分を悔いて生まれ変わろうと決意。
いつもより30分早い学校への到着だった。
教室に入ると人はまだまばらしかいない。野郎連中は誰も来ていない。
今がチャンスでっせ・・・。
相手を緊張させないよう、なるべく声をかけやすい雰囲気作りに徹する。
気張ったオーラを微塵も出してはいけない。溶け込むんだ場に。空気になれ私。
こういう時、日頃からのスキルが役立ちますよね。
空気に溶け込んだまま時間は疾風のごとく過ぎていった。
放課後になる。帰宅部エースの私としては誰よりも早く校門を飛び出し帰宅しなければいけない立場なのですが、今日ばかりはそうも言ってられない。だって私に用事ありそうな目であの子がちらちらと見てるんだもん。これはもうあれだ、あの子が無事にアレを渡してくれるまでいつまでだって教室に居座り続けるのが男でしょう。
知らないアマ「ごめん!待ったー?」
あの子「待った!待ったよぉ!早く帰ろっ!」
いきなり教室はひとりだけになる。さあチャンスだ。もう誰にも見られる必要はないぞ。
今こそ勇気をふりしぼ・・・
・・・
「俺も・・・帰ろう・・・かな・・・」
夕飯時、弟がなにやら苦しそうに顔を歪めていたので
優しい兄としては声をかけずにはいられなかったわけで。
「どうした弟よ。食べないのならお前の分ももらうぜフヒヒ」
「うん・・・あげる・・・」
どうしたということでしょう。
本日のメニューはモツ鍋。私の大好物であり弟も確かそうだったと記憶しているが
まさかあっさりと引き下がるだなんて。
「チョコ食いすぎてね・・・うえっぷ・・・苦しい・・・」
なぜだか私まで食欲がなくなってきた。
はは、私もちょっと食いすぎたかな。
チョコアイス(サーティーワン製)。あれ美味しかったなあ。
どうして今日買ってしまったんだろうな。近所に住んでる幼馴染でもいればなあと妄想しつつ、
PCしつつ、PCしながら妄想しつつ時は過ぎていく。
そして現在時刻、15日まで残り30分。
まだだ・・・まだ慌てるような時間じゃない・・・・!諦めたら終わりだってどっかの監督もいってたし。
まだだ、まだ終わらんよ、やし。
そんな14日。
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